司法書士の資格取得を目指す人に伝えたいこと

司法書士の資格取得を目指す人に伝えたいこと

本記事は、これから司法書士資格を目指される方へのご助言・メッセージ的な記事となります。

 

司法書士試験に合格した経験から、これから司法書士の資格取得を目指される方にお伝えできること・したいことを書かせていただきます。

 

 

受験時代はホントに苦労しましたから...


 

可能な限り司法書士試験のリアルをお伝えしたいと思います。やや厳しめの話が多くなるかと思いますが、これから司法書士試験にチャレンジされる上での「きれいごとではないリアルな話」として参考になるところがあれば幸いです。

 

司法書士合格のための「覚悟」

2年以内の短期合格は1割未満

まず、第一にお伝えしたい点としては、司法書士試験は1年や2年という期間での短期合格は難しい試験であるという点です。

 

予備校のパンフレット等には、「大学在学中に1回で合格!」とか「働きながら1回で合格!」などといった、魅力的なワードが目につくと思います。

 

しかし、合格後の研修等に行きますと、多くの合格者が3回、4回、5回・・と多数回受験しているという人がほとんどなのです。

 

 

1回合格や2回合格というと、「すごいね!!」と軽く話題になるレベル。それくらい珍しいのです。


 

司法書士試験では、(司法試験と違って)受験回数の制限などがなく、誰でも受験できますので、受験回数に関する公的なデータは公表されていません。

 

ですので、私の感覚的な部分ははいりますが、1回や2回で合格している短期合格者の割合は、おそらく1割程度です。どんなに多く見積もっても2割弱。3割は絶対ありません。

 

司法書士試験合格者で最も多いのは、5年~10年勉強している方と感じます。中には17年かかったという合格者もいました。

 

司法書士試験において予備校が宣伝するほど短期合格者は多くはないという厳しい現実は知っておいた方がよいと思います。(※下部に書きますが、5年10年かかっても十分ペイできる資格ではあると思います。)

 

 

 

司法書士を目指すなら数年勉強を続ける覚悟が必要

このように司法書士試験は合格まで数年かかるのが一般的です。もちろん早く合格できるに越したことはありませんが、実際は長年の受験となってしまうのです。

 

そのため、ご自身が本当に司法書士試験合格のために数年をかける覚悟があるかということは、じっくりとご自身の中で決断されることがとても重要です。

 

司法書士の受験勉強をはじめると、これまで自由に使えていた時間は勉強時間にまわり、自由に使えるお金は予備校の講義、模試に使わなければなりません。

 

こういったことも含めて、絶対に司法書士になるというご自身の覚悟を決められることが必要となります。

 

 

3年間、5年間勉強しなければならないと聞くと絶望するかもしれませんが、司法書士になったら生涯年収は格段に跳ね上がりますよ


 

 

 

周囲との相互理解

周囲の資格受験に対する理解を得ることも大切です。これは学生の方よりも、特に、社会人の方の場合です。

 

缶詰になって勉強しなれば合格できないわけではありませんが、やはり勉強にかける時間の確保が必要になるからです。

 

家庭持ちの方であれば、休日に家族サービスをする時間は減らすことになるでしょう。また、職場の飲み会なども欠席することが多くなります。

 

さらに、試験日はもちろん、試験直前期は仕事を休んで勉強したりしなければ短期合格は難しいと言えます。

 

司法書士試験の受験を決意されたなら、次に、ご家族や職場など周りの方の理解を得る必要があります。

 

あははは~と流せる精神力も必要

さらに、司法書士試験合格の厳しさは受験生にしか決して理解できないものがあります。合格できないで数年が経てば、周囲の目も次第に冷めた目でみられることになります。

 

「今年も受からなかったの?」などといった言葉をかけられるかもしれません。周りの方からは心配になって発してくれている言葉なのですが、正直、受験生本人にしてみれば、死ぬほど辛い言葉です。

 

 

司法書士試験受験生としても「この試験の難しさなど周りの人とっては何の関係もないことだ」いうことをしっかり理解して、周囲と調和することも大切です。

 

例えば、「今年も落ちたのか~、もう無理なんじゃないか」などと言われても、「そうかもしれないなあ、あはははは」などと軽く受け流せる精神力が必要です。

 

自分のための受験勉強をすることを理解してもらうと同時に、周りからの視点も理解する相互理解の気持ちを持ち続けることも大事なこととなります。

 

 

 

コツコツと勉強を続ければ、司法書士は必ず合格できる!

司法書士試験に王道はない

司法書士試験は、どんなに思考力が高くとも、知識が定着しない限りは合格することはできません。

 

しかし、司法書士試験は「天才」である必要ありません。司法書士試験では、法律に関する知識が問われると法律で決まっているからです。

 

司法書士法第6条第2項で法律の「知識」を問うとしっかり定められています。司法書士試験では法律の知識しか問うてはならないのです。

 

 

司法試験と司法書士試験の違い

司法試験では、「司法試験においては、その受験者が裁判官、検察官又は弁護士となろうとする者に必要な学識及びその応用能力を備えているかどうかを適確に評価する試験です。

 

知識を有するかどうかの判定に偏することなく、法律に関する理論的かつ実践的な理解力、思考力、判断力等の判定に意を用いなければならない。」(司法試験法第3条第4項)とあり、法律知識を問うだけではいけないとなっています。

 

平成30年に19歳の方が司法試験(弁護士)に合格して話題になりましたが、こういう方は思考力・応用力が極めて高い、いわば「天才」の方なのだと私は感じます。

 

しかし、司法書士試験で問われるのは、知識です。

 

19歳の司法試験合格者の方のような天才である必要はない反面、コツコツ、コツコツと条文・判例・記述のひな形を覚えていくという地味な知識を定着させる学習をし続けることができるということが大事になります。

 

司法書士試験は、よほど天才的な記憶力を持っている方でない限りは、ひとつひとつの知識を正確に覚えていかなくてはならず、王道はないといえます。

 

 

あきらめないこと

司法書士試験は実受験者で考えても、合格率は4パーセントです。学校で言えば、学年で4位でギリギリ合格、5位以下は全員不合格というレベルです。

 

司法書士試験は一定の合格レベルに達すると、合格レベル者が拮抗しています。

 

そのため、最終合格できるかどうかは最後の1,2年は相性の良い問題が出題された年に合格するという順番待ち・運の要素があると言われます。

 

合格レベルにあるのに合格できない時にあきらめないで試験を続けることが出来る精神力も大切です。

 

 

司法書士合格後は自由が手に入る

司法書士試験の辛い面ばかりを述べてきましたが、司法書士試験に無事に合格することができれば、自由に仕事をすることが可能になります。

 

  • バリバリ働いて年収2000万円を稼ぐ
  • 家庭の時間を大切にして、年収1000万円を得る
  • 60歳を超えて、仕事半分趣味半分で年収700万円稼ぐ

 

司法書士に合格すると、このような選択肢が増えます。活動の幅、社会での活躍のしやすさが圧倒的に広くなるのです。

 

もちろん、昔とは違って「試験に合格さえすれば何もしなくてもそれで人生は安泰だ」などということはありません。

 

しかし、全国どこであっても、何歳であっても、死ぬまで自分のペースで仕事をしていくことができる「生きやすい」チケットが手に入ることは間違いがありません。

 

 

また、社会の超高齢化により後見や相続、信託などといった司法書士にとって得意分野となる仕事はこれから増える一方です。

 

司法書士試験の難易度は相当なものですが、合格すれば、それまでの労力に見合う「ペイ」が十分にあると思います。

 

 

生涯年収が飛躍的に増えますから


 

道のりは長いかもしれませんが、将来敵に自由に生き生きと仕事をして、悠々自適な生活をしている姿を想像し、難関資格の司法書士試験に果敢にチャレンジをされてみてください。