経験者向け・試験勉強スケジュールの立て方
司法書士試験を2回目以降受験するときはどういうスケジュールで、何を勉強すべきかのか?
本記事では学習経験者のある方(2回目以降の受験の場合)向けの、スケジュールの一例を紹介します。
学習経験者のない初学者は、初学者向け・試験勉強スケジュールの立て方 をご覧ください。
年内は弱点克服!
一通り学習をされた後、本気で本試験を受験されて残念ながら不合格となった場合の良く年以降のスケジュールです。
まず、可処分時間を捻出すべきな点は一緒です。
2年目以降の受験の場合、重要なことは、まず、年内は本試験で最も点数が低かった分野に力を入れるスケジューリングをするということです。
2年目以降となると、つい、得意な部分は学習するものの、苦手な分野をそのままにして次回以降の司法書士試験を続けてしまうということがあります。
民法の債権分野や不動産登記法の仮登記分野など理解がしにくい分野、あるいは、刑法や憲法、民事執行法などのマイナー分野を苦手なままにしてしまうということは司法書士試験受験生の「あるある」のひとつです。
司法書士試験は1点の点数の間に数十人から数百人がひしめき合っている試験ですので、弱点分野があるということは圧倒的に不利です。まずは年内に苦手分野を克服するように勉強計画を立てましょう。
弱点の克服方法
克服方法としては、例えば、
- 苦手分野だけ司法試験や行政書士試験など他資格の問題を利用すること
- 苦手分野の答練の問題を解きなおすこと
- 予備校の講座を利用すること
- 可能であれば合格者に教えてもらうこと
などといった方法が考えられます。
得意な分野は年明けからでも十分に間に合います。年内に弱点といえる分野がないようにしておくことが大切です。
年明けから4月までは答練と過去問を並行して知識の喚起
年明けからは、答練を利用し、過去問と並行して全体の知識を喚起していく時期です。
一通り勉強が済んで、答練でも点数がとれるようになってくる、いわゆる「中級」レベルになってくると、知識が混同して点数が下がってくる時期があります。
この時期が合格レベルまで「あと一歩」の時期であり、知識を整理して正確に覚えていくことに注力しましょう。
年明けから4月までが合格のための実力養成のためには、とても重要な時期です。4月以降は、知識の総整理と記述の論点確認などであっという間に本試験となります。
可能な限り年明けから4月までは勉強の可処分時間を増やして、試験勉強をすすめましょう。
特に、記述が弱い方
予備校の答練の問題をストックしていき、何度も解いて論点を「体に覚えこませる」ようにしていくことが効果的です。
総合落ちなどで弱点克服が済んでいる方
前年でいわゆる総合落ちなどで弱点克服が済んでいる方であれば答練は4月からのもので良いでしょう
4月から試験までの直前期は過去問・基本テキストに戻る
4月からが、司法書士試験では、いわゆる直前期に入ります。
直前期は、模試で時間管理などの本番の練習をするとともに、過去問・基本テキスト・ひな形集や記述の論点確認といった、これまで学習したことの総復習の時期にしましょう。
模試の点数はあまり気にする必要はありません
4月以降に新しく知識を仕入れると、知識が混同して間違いを誘発するとともに、基礎知識が薄れてしまいます。
4月以降は(マイナー科目1科目程度であればともかく)あまり新しい知識には手をつけず、これまでの学習の復習、総整理という位置づけにしておくことが重要です。
6月に入ったら体調管理も大事な「スケジュール」
6月に入ったら何よりも体調管理に配慮することが重要となります。
6月は体調を壊しやすい不安定な天気になりますし、あまりに無理をしすぎると7月最初の日曜日に風邪をひいてしまうなど本末転倒な状況になってしまいます。
6月は最終模試2回程度あるかと思われますので、最終模試を受けて、週6日程度の勉強にとどめ(1日は休む)、万全の状態で試験を受けるという形に持っていくことが大切です。
基本は、この繰り返しです。司法書士の難易度は高いので何もかかりますが、モチベーションを絶やさず、勉強を続けていれば必ず合格できますよ