初学者向け・試験勉強スケジュールの立て方

初学者向け・試験勉強スケジュールの立て方

本記事では司法書士試験対策のスケジュールの立て方について紹介したいと思います。

 

司法書士試験は大量の法律知識を覚え、7月の第1日曜日に正確に思い出して問題を解かなくてはなりません。

 

そのためにはスケジュールを立て計画的に学習を進めることが大切です。

 

本記事のスケジュールの立て方は、初学者向けのスケジュールの一例です。学習経験者の方の場合(2回目以降の受験の場合)は、経験者向け・試験勉強スケジュールの立て方 をご覧ください。

 

司法書士・試験勉強スケジュール例

一例として4月から学習を始められたというケースを念頭に置いてスケジュール例を立ててみます。

 

時期 すること ポイント
4月~7月 学習スタート 予備校の基礎講座を聞く
7月 本試験を「お試し」で受験する 本試験のレベルを肌で感じる
7~9月 基礎講座の残りを聞く 本試験の感覚があるうち、すべてやりきる
9月~年内 過去問や記述ひな形集を何度も解く 過去問分析や基本的な記述の対策を徹底する
年明け~4月 答練(模擬試験)を受験する 毎週、試験前に試験範囲の過去問を解く
4月~7月 過去問・答練のひたすら繰り返し 自分自身の弱点をつぶすことを中心に学習をする
7月 本試験 合格を目指す

 

試験の概要、出願など手続きのスケジュールについては、試験概要の記事をご覧ください。

 

 

 

勉強に使える可処分時間を視覚化する

司法書士の難易度は非常に高く、会社を辞めて専業受験生をする方もたくさんいます。もちろん、働きながら合格も目指すこともできますが、決して簡単ではありません。

 

 

まず、勉強に使える時間を把握しましょう。


 

まず、次回の司法書士試験の日まで勉強にあてることが出来る時間を、可能な限り書き出してみましょう。兎にも角にも、勉強に回すことが出来る可処分時間を視覚化するということが重要です。

 

専業受験生の方以外は、仕事や通勤で勉強に使うことが出来る可処分時間が想像以上に少ないと気づかれるのではないでしょうか?

 

余裕のある時間に勉強しよう...ではダメなのです。そんな甘い気持ちでは司法書士試験に合格することはできません。

 

 

 

逆算して勉強計画を立てる

時間管理の基本になりますが、試験日から逆算して、勉強計画を立てます。

 

ただそれだけでは絵に描いた餅になるので、勉強時間に使える可処分時間を可視化し、可処分時間を考慮したうえで勉強計画を立てるのです。

 

そして、勉強にあてることが出来る時間をそれぞれの学習の進度に合わせてスケジュール化をしていくこととなります。

 

具体的には、上記に書いた基礎講座→過去問やひな形など基礎演習→答練/並行して過去問等→本試験という流れで可処分時間からスケジュールを設定しましょう。

 

 

初学者の注意点

まずは基礎講座をやり終える

初学者の方の場合には、予備校の基礎講座を一度最後まで聞き終えることを何よりも最優先しましょう。

 

時折、「わからないところは何度も聞いて理解できてから進めるべきではないか」と考える方がいますが、それは非効率です。

 

法律は、連関構造になっていて、後半がわかると前半がわかるということがたくさんあるからです。

 

例えば、司法書士試験における会社法の細かい知識は、商業登記法を学習して「こういうところで役に立つのか」とわかるようなことがあります。

 

基礎講座はわからないところはわからないままにしておいて、どんどん進めていきましょう。

 

 

 

独学で勉強する場合の注意点

初めて法律の勉強をする方は、予備校の基礎講座を受講し基礎知識を学ぶことを強く勧めます。

 

高額な受講料がネックであれば、大手資格予備校でなくとも、10万円程度で受講できる「資格スクエア」や「スタディング」でもかまいません。

 

 

ただ、それでも独学で勉強したいという方は、とにかく一科目にあまり時間をかけず、テキストをドンドン読み進めていきましょう。

 

 

そして、テキストを1回読み終えた時点で過去問などの問題演習に入られる流れがおすすめです。何度テキストを読んだとしても、具体的な問題演習をしなければ知識の活かし方がわからないためです。

 

 

独学の方はテキストの読み込みは可能な限り早めに切り上げ、問題演習に入るスケジュールを立てなければ、十分に問題演習が出来ないまま試験に突入する形になってしまう可能性がありますので、ご注意ください。